デイケア2日目:不安を整える
今日はデイケア2日目。
前回は月曜日だったから今週は2日間だけ行けた。
今日学んだこと、結論から言うと、3つの事を学んだ。
- 不安は無くならない。
- しかし不安はデメリットだけではなく、メリットもあるので““不安はあったほうがいい””という事実。
- 不安をなくすのではなく、日常生活に支障がないくらいに不安を抑えて生きる生き方。またその実践方法。
もう少し細かく書いていこう。
1. 「不安は無くならない。」
デイケアでは、ゲシュタルト心理療法を用いた「ゲシュタルトの祈り」を読んで感想を共有した。
「気づき」•••なるほどと感じる納得の体験
と
「今ここ」•••解決したり経験したりできるのは現在しかない
という2軸で物事を考え、「全体性をもった形態」「部分部分、あるいは要素要素を一つの意味ある全体像にまとめあげたもの」というように立体的に捉える手法だ。
そして「全体は部分の総和以上のものである」事を前提としている。
ここで「気づき」に焦点を当てる。
気づきとは内層への気づき、外層への気づき、中間層への気づきという3つに分けることができる。
内層は自分の気持ちなど内側の反応。外層は目の前で犬が横切った。とか、私は今ブログを書いている。といったように外部への知覚と思っていいと思う。
一番重要なのが、
「中間層」•••頭の中の想像のことで、それは、想像、空想、ファンタジーだという事を意識すること。
頭に考えが浮かんだ時、すぐに解決できない、すぐに人に聞けないことは想像へと転じ、空想になっていく。
「もし私がここで引き止めたらこの案件は悪い方向に進むに違いない」など、事実として起こっていない空想のような考えが出てくる。それが現実として起こっていないことなんだと、それが不安の源なのだと気づく必要がある。
そしてその不安は、人が考えて行動している限り無くなることはないと考えられる。
2. 「不安はデメリットだけではなく、メリットもあるので““不安はあったほうがいい””という事実。」
不安とはなんだろう。
もう少し具体的に、、
不安とは、「その考えに嵌ると日常生活に支障をきたす不安」を不安と呼ぶことにしよう。不安は誰にでもあって、自身の感じ方の大きさは人それぞれ。その人当人が「日常生活に支障がない」「問題としていない」不安についてはいくら対策をしてもキリがないので無視する。
そして不安には負の面と正の面があると考えられる。
負の面はすぐに思いつく、不安になると嫌な気持ちになる、落ち着かない、パニックを起こしてしまう、問題となる行動を起こしてしまうという感じ。誰しも経験があるようなマイナスイメージ。
一方で、不安の正の面を考えたことは今までなかった。
不安の良い部分を例を挙げると、不安があったから一所懸命に勉強をした、不安があったから慎重に物事を進めることができた、不安があったから後悔しないように人生を選ぶことができた、不安があったから警戒心が強くて危機回避できた。などなど。
このマイナス面とプラス面どちらもあるという考え方は、ストレスのそれと近いものなのだろうと思う。
そしてこうして出てきた不安に対して、解決できるのは「今現在」のみであるという構造を説明していこう。
3. 「不安をなくすのではなく、日常生活に支障がないくらいに不安を抑えて生きる生き方。またその実践方法。」
適切な対処をとっていけば、不安が強い事は決して欠点にはならず、むしろ人生を有意義に過ごすためのモチベーションとなると教わった。
不安はそのまま持つ。そして発作の防ぎ方を多く持つ。それが今のところ一番腑に落ちる考えだ。
先ほど書いた中で対策すべき不安は、日常生活に支障がある不安と書いた。
と、、、、、、、、、、、、
ここまで書いて、ちょうど不安の発作が出かかっている。
これは、実践的に不安感に戦いを挑むチャンス。
まず行ったのは、その場からすぐ離れる。
これは効果あった。
3秒以内の突発的な不安に対して回避できた。
ツイッターで「不安だ」「プチパニック」などと呟く。
これも効果があった。
これはゲシュタルト療法でいうところの、「エンプティ・チェア」のようなものだろうか。不特定多数の誰かに向かって話しかける。そこに答えはなくとも。
ただ内層的に不安だと感じているだけではなく、書き出す事で、自分は今不安を感じているんだ、それなら今のこの気持ちはただ不安を感じているだけだね。と外層的に気づかせる。
その時、やっと考えていたことが内層なのか中間層なのか判断できる。
内層であれば原因を取り除けばいいし、中間層であればその不安は今目の前にある脅威ではなく、目の前にはない空想に近いものと捉えてしかるべきだ。
少しややこしいが、未来の不安を今ここにある主観を通じて洞察する。それを地道にやっていくのが解決方法なのかもしれない。
また、直接的な解決にはならなくとも、もんだいを問題としない。問題と原因を切り離して考える。例えば、不安感が来たけど、それは呼吸が浅くなってたからだ。とか、姿勢が悪くて体に負荷がかかっていたからだ、とか。
「自分の体に聞いてみる」といいかもしれない。
これはヨガに通ずる考え方で、とにかく呼吸に集中して、体を伸ばし、緊張と弛緩を繰り返すことで体の不調な部分を感じ、不調であることを受け止める。
心地よいと思う体位でリラックスして体を伸ばし、骨格から正しい位置に体を治していく。
そんな事を、常に頭の中でも行っていけばいいのではないだろうか。
最後に、自分を大切にするということは、「ほんのちょっとだけ自己中心的になる。」と学んだ。
自分の方を少しだけ大切にしよう。
不安や目の前の問題に取り掛かった時にはご褒美を与えるなどしよう。
不安で苦しかったら、その分自分を労ろう。
チェスの駒を動かす様に、ひとつひとつ手を打っていこう。
不安への対処方法は人それぞれだと思う。
この記事が一人でも誰かの不安対策になれたらと願う。
不安と共に生きよう。