右手の拳は固く握られた「キャプテンマーベル」の感想
映画を見た帰り道、私の右手の拳は思い切り力がこもり映画の各シーンを反芻していた。
レイトショーで近所のイオンにて鑑賞。歩いて5分に映画館があるのはいい生活習慣だ。
以下ネタバレを含みますので、映画を見ていない方は見ないでください。
〜以下ネタバレ〜
最初から泣かせにかかるスタンへの愛のこもったオープニングに目頭が熱く、本編の期待値も高まりました。
記憶の曖昧な女性、バース(仮)は毎晩夢に出てくる記憶が、何の記憶かわからずも目の前の生活、戦いに身を投じることでアイデンティティの獲得を目指します。
一方で、「与えられた」と言われる超破壊力パワーを使いこなせずに破天荒にまっすぐ前を見て生きていく。
この手のヒーロー映画の「力を抑えて」「力をコントロールすればうまく発揮できる」と言ったセリフは聞き飽きるほどですが、双極の私にとって、「私は普通じゃない」「コントロールすれば強い力を発揮できる」という気持ちから、私にも何かしらの能力(それはスーパーパワーという様なたいそれたものではなくても)があって、双極の活動的な面、尖がった視点を上手いこと創作活動に当てるようにできるのではないか、と、自己肯定感が上がりました。
簡単に言えば、勇気をもらいました。
作品全体としては、アメリカのハリウッド映画らしく、アクション満載、爆発満載の、アドレナリンジャック映画といった印象でしたが、構成も展開も中だるみもなく鑑賞後の感覚がすっきりしたあと味で心地よかったです。
あくまで今回はアベンジャーズ:エンドゲームへの布石となるつなぎの映画という印象が強かったです。(アダムウォーロックも出てほしかった…)
しかし、キャプテンマーベルへの深いリスペクトと、登場人物のバックボーンをしっかり演出している構成は、何も知らなくても物語に引き込まれる群像劇を成していて、海外連続ドラマ好きの私にはどハマりでした。
さて来月の最後のアベンジャーズはどうなるのか。
どうこの壮大なストーリーを終わらせるのか。
私個人的にはハッピーエンドは求めていません。
楽しみに来月まで待つこととします。
以上