「プリミティビティ」
この世の多くの優れたコンテンツを前にした時、クリエイターとして自分がどれだけ素晴らしいものを作っても追いつけない。無力と感じてしまう。
知識を蓄え、センスを研ぎ澄ます事が、それだけが優れた作品を作り上げる事ができる条件なのだろうか。
これから先の未来も、有象無象のコンテンツが生み出される中、私は、最強の価値観とは「無知である」事と考える。
知らないのだ。
知らないが故に、なんでも出来るのだ。
知らないが故に、知る事ができる。
知らないが故に、アイデンティティを持てるのだ。
人間の世界に馴染む前の子供の自由な発想は、ぶっ飛んでいて面白い。
その無知さは、社会に適合していくにつれ、「賢くなる」と形容されたマインドセットに閉じ込められる。
私はまだ世界のほとんどを知ったと思っている。
そんな事はない。
無知でありたい。
無知である事を「プリミティビティ」と呼び、プリミティビティでアドバンテージを得るのだ。